悪徳業者が物件の相場を語らない理由
将来の相場については預言師みたいに説明するのに、なぜ、現在の相場情報を話さないのか?
それは、
相場より破格に安く貸し出したか、売却したことにして、物件オーナーを欺き、法外な利益を取るため
なのです。
賃貸の場合ですが、仮に35000ペソが相場として、これを23000ペソで貸し出しました、と嘘を言ったら、差額の12000ペソが、そのまま、この悪徳業者の利益となるのです。
フィリピンの賃貸サービス会社が請求する手数料相場は5%から10%程度ですから、仮に35000ペソの家賃を正直に伝えて10%の手数料を請求したら、粗利は3500ペソ。これが、上記の悪徳業者であれば、12000ペソに加えて、さらに手数料も取れるのですから、笑いが止まらないという事なのでしょう。
真っ当な業者の4倍以上もの利益を取れるのですから。
でも、このような詐欺的ビジネスが出来るのは、日本人相手くらいしか考えられません。なぜなら、フィリピン人でも中国人でも韓国人でも欧米人でも、殆どの物件オーナーは賃貸相場をしっかりチェックしているから、ごまかしが効かないのです。
何もチェックしない、疑うことを知らない性善説の日本人をカモにする悪徳日本人業者という構図が成り立つのはこういった背景があるのです。
では、どうやって、物件オーナーを騙しているのか?
具体的な手口は次回に紹介しましょう。