物件相場を語らない悪徳業者
投資物件としてコンドミニアムを購入して、まず考えるのは、賃貸相場です。
日本でしたら、インターネットに相場が出ていますから、簡単に相場観を掴むことは出来ます。基本的に騙されることは少ないでしょう。
一方、フィリピンの場合、確かにインターネットで物件情報はありますが、大体は、相場よりも非常に高い価格表示になっています。結局は、その値段で”貸せればいいなあ”というオーナーの希望値段でしかない場合が多々あるのです。
フィリピンの不動産取引の現状を表している、と言えるかと思います。
日本のように、街の不動産やさんといった店は殆ど見当たらず、代わりに存在するのは無数とも言える個人ブローカーです。
不動産を借りたい、買いたい、貸したい、売りたい人は、それぞれ、自分と知り合いのブローカーに相談することが多いのです。
その人から、また、ツテを辿って、相手方に辿り着くまでには3人とか5人くらい介在することも珍しくはありません。
こういった超アナログなマーケットですので、相場も不透明。
このような環境を悪用するのが、悪徳日本人業者ということなのです。
例えば、セブ マクタン島のエイト ニュータウン BOULVARDというメガワールドの物件があります。
現在なら、スタジオ(40平米弱)で30000から35000Pesos/月、くらいで貸せるマーケット状況なんですが、悪徳日本人業者は、この相場を隠します。
こういう人は、酸素を吸うように嘘を付くのが得意なので、日本でセミナーをしょっちゅう開催したりしますが、その席でも、将来の物件相場の見通しは自信満々に語るくせに、現在の相場、時価については触れようとしません。
仮に質問しても、適当な返答でお茶を濁してごまかすのです。
なんで相場を語らないのか? 次回で紹介したいと思います。