海外不動産投資で分散投資、に異論
HINDHIです。
さきほど、日本在住の知人とチャットしていて言われたのが、”いま、○○○(アメリカの州名)不動産投資がアツいと聞いたのですが、知っていますか?”という事でした。
私自身、アメリカの現物不動産自体を購入した経験はありませんから、判らない、とだけ答えましたが、その知人は日本でさえ不動産投資経験は無し。でも、ネットで宣伝されていて目にとまったようです。
この知人だけではなく、日本で不動産投資経験が皆無なのにも拘らず、海外不動産を購入する人はかなり多いものです。
多くは、日本よりもはるかに儲かると期待して購入しているのですが、一方で多いなと感じるのが、
海外の不動産購入により、資産分散になる
と考えている人が多いことです。
日本以外に資産を持つから分散になる、という考えで、確かにそうではありますが、私自身としては分散どころか、真逆で意味合いとしては資産を集中させているのと同様だ、と考えています。
確かに、フィリピン不動産を買って、次にタイを買って、という風に1カ国でひとつの不動産を買ったら、国としては分散にはなっています。
ただし、一方で、「海外不動産」という大きな括りで考えたら、フィリピン、タイ、マレーシア、カンボジアと買い進めていって、仮に日本の不動産がゼロだったら、現物不動産のうち海外物件の割合が100%となってしまいます。
これでは、幾らなんでも、やり過ぎだと思います。
もうひとつ、英語が判らない人の場合、殆どのケースで契約書などの書類を読んでいない事が経験から判っています。
となると、海外不動産投資=よく判らないものへの投資、であり、この割合が買い増す程に増えて行くのです。
極めて危険なパターンだと思います。
分散のつもりが集中投資で、さらに、よく判らないものを保有していることを理解してもらいたいものです。
そして、よく判らない所に出没するのが悪徳日本人業者なのです。