海外不動産になるとマクロ経済学者みたいになる不思議
HINDHIです。
海外不動産、特にプリセール物件を購入する場合、多くの日本人投資家が判断材料にするのが、その国の成長性や経済統計の数値なのですが、個人的にはとても不思議だなあと感じています。
特に、日本でアパート経営を行なっている大家さんについて、そう感じています。
日本でアパート経営を行なう際には、近隣エリア内の競合分析のうえ、ターゲットテナントを意識した内装など細かい点まで差別化して収益を得ており、決して、東京がいいエリアだとか福岡はどうこう、とか、街単位で良い悪い、といった判断はしていません。
むしろ、一般的に激戦エリアと認識されている所で立派に賃貸運営している大家さんを沢山知っていまして、自分には出来ない凄い事だといつも感心している位です。
そういう方でも、フィリピンとか海外不動産となると、マクロ経済を判断材料にするのが実に不思議だと感じています。
マカティと一括りにされ勝ちですが、日本人がマカティと認識しているのは、その一部でしかありません。
レガスピ ヴィレッジとサルセド ヴィレッジ、というふたつのエリアは、確かに街は整備されていて、日本人が何となくイメージできる、ビジネス街で”割と”治安が良いとは言えるでしょう。
ただし、それ以外のマカティ市のエリアは、ロックウェルやサーキット シティなど一部を除いたら、ジプニーとトライシクルが走り回り路上でたむろしている人も多い、日本人からしたら安心して歩きづらい場所となります。
それなのに、マカティ、という言葉だけで現地訪問もせずに物件を購入しようとするのは、後悔の原因になると思っています。
マクロ経済で判断するなら、個別の投資案件である現物不動産ではなく、フィリピン株でも買った方が良いとさえ感じています。