マクタンニュータウンがゴーストタウンにならなかった理由
HINDHIです。
フィリピンに投資した日本人の間ではかなり知られている8ニュータウン、ワン パシフィック レジデンスがあるマクタン ニュータウンですが、最近でこそテナントが入るようになり、また、地上階にはスターバックスやスーパーなどの店舗も入り、現実の生活ができる街となってきたものの、評判はずっと最悪でした。
おそらく、個人ブログの記事も殆どが批判する内容だったかと思います。
でも、私自身、アドバイザーをしている日本人のお客様の多くが、8ニュータウンを所有しているため、度々、セブ マクタン島に出向いていますが、マクタン内で最も便利で快適なエリアとなっていると感じています。
コンドミニアムだけではなく、レストラン、フードコート、マッサージ屋、インターナショナルスクール、オフィスビルなど複合的な街となっており、非常に魅力的です。
マニラと異なり海からの風が心地よく、ロングステイしている知人も沢山います。
それでも、販売当初から一昨年あたりまでの評価は散々で、ゴーストタウンで終わる、といった声も聞かれていました。
ですから、将来を悲観して、大幅な損切り価格で処分した投資家も沢山いました。
確かに、これ以外にも紆余曲折が色々あったことは確かですが、一方で間違いない事実があります。それは、
プリセールを行なった日系販売会社の存在と販売力が無ければ、そもそも、このプロジェクトは成り立たなかった
ということです。
当初の販売の大部分は日本人でした。
おそらく、フィリピン人だけに販売しても売り切ることが出来なかったと思います。
何せ、当時は単なる広大な空き地です。いくら将来のプランを説明しても、このような開発の歴史が浅い当時のフィリピンでは理解されるのが難しい(現在は全く変わりましたが)。
一方、日本人の多くは高度経済成長で街が形成され、不動産価格が上昇していったことを経験で判っている。
その点に着目した日系販売会社がリスクを取って販売を引き受けたことにより、物件が即時完売し、その販売収入を建築資金に充当してプロジェクトが進んだ訳です。
確かに販売会社にぶら下がっていたブローカーの一部が、楽観的すぎる見通しを語り、それにより、本来購入すべきでない人が手を出して失敗した話しも聞いていますが、冷静に見返しますと、当時、購入できたのは日本人くらいしかなかった訳で、つまりは日本人投資家がマクタンニュータウンの開発に大きな貢献をしたと言えるでしょうし、そのきっかけを作ったのが、名前は敢えて出しませんが日系の販売会社ということだと理解しています。
ぜひ、現地の今を見て頂きたいと思っています。